ROM専だったがツイッターにイラストを載せたら創作意欲が湧き上がった話
最近、とあるゲームにどハマりした。
世界観も音楽もそして、キャラクターも全てが好きで画面の前で笑って泣いて大好きになったゲーム。
今まではゲームをプレイしてハマって好きになっても、二次創作までしようとは思わなかった。どちらかといえばROM専である。
絵が上手い人、面白い人の作品が見られれば良い。
自分はシャープペンであまり似ていないイラストを描いて一人でにやにやするだけである。
知らない人にイラストを見せるなんて恥ずかしいし、何言われるかわからないし、怖い!
…と思っていた自分が、まさかイラストをネットの海に投げるなんて思わなかった。
私自身お絵描き歴だけは長いが、そうはいっても今まで色塗りまで完成させた作品は数えるほどしかない。
イラスタはPCに入ってはいるが、ペンタブの設定が初期化されて以来触ってないし、コピックも数は多いが、最後に使ったのは数年前で、むしろ色を集めるのが趣味になっている。
落書きはバストアップ&左向きで手は描けないし、全身図は立体が分からないため地面に立てていない、典型的なお絵描き歴は長いだけのほぼ初心者。
一ヶ月に数回、ほそぼそとうちの子をノートに描いて楽しんでいるただのゲーム好き。
……
最初は、わたしの大好きなゲーム、ファイナルファンタジークリスタルクロニクル(FFCC)がリマスター記念にアートグランプリを始めると発表した時だった。
TwitterでFFCCのイラスト(造形物なども可)にハッシュタグをつけて投稿するというものである。
私自身絵は上手くないし、作品をちゃんと完成させたこともない。
でも、わたしの人生を彩った大好きなゲーム。
少しでも作品を盛り上げたい一心でドットでイラストを描いた。
そして人生で初めてイラストをインターネットの海に流した。
フォロワーが10人ちょっとの小さなアカウントだが、イラストに30人もの人がふぁぼしてくれた。とても嬉しかった。
ふぁぼされることがこんなに嬉しいなんて今まで気づかなかったし、なによりちょっと自分に自信がついた。
投稿しても数が振るわない時もあったが、それでもふぁぼってくれる人がいるという事実が嬉しかった。
描いているうちに、人に見せる作品だと意識することで、イラストを描いてて気づくことが増えた。
ここはこんな感じでいっか!と雑になんとなく描く癖があること。
ほおのあたりが歪むこと。
あとは奥の目の形の歪さだったり、薄っぺらい色の塗り方だったり。
直すところは思ってたよりたくさんあるということ。でも相変わらず影はよくわからない。
それでも前よりイラストを描く時間が増えた。
イラストを描くのはやっぱり楽しい。
この気持ちは、初めてコピックで色を塗った中学生の時以来な気がする。
正直、何回か投稿して飽きると思っていた。描きたいネタのストックもそんなにないし。
わたしが何かを始める時は大概3回くらいまでは続くが、やったことに満足しフェードアウトする。なにをやっても3回。魔の3回。
いわゆる三日坊主なのである。
…このブログもそうだ。
わたしは魔の3回が怖かった。
今回イラストをこうやって投稿するのも、3回で終わるのではないか。
そうすれば再熱したとしても数年後である。
3個くらいイラストを描いたら描きたいもののストックが切れる…と思っていたが、違った。
ぼーっとしている時に、描きたいイメージが急に現れた。
いままでこんなことなかったのに。
正直驚いた。
昔コナンの青山先生のインタビューで見た、「トリックのストックはとっくに切れていて、実は毎回考えてます」(セリフはうろ覚え)
と言っていたが、ストックが切れても意外となんとかなるというのを実感した。
(緊迫度が違うけど)
反応があったから続けられたのか?
自分がほんとうに楽しいから続いているのかはわからない。
でも、投稿しないで一人でにやにやしていた前よりは楽しいし、自分の絵がもっと好きになった。
きっとアートグランプリがなかったら、ネットに作品を投稿することもなかっただろうな。
ネットに作品を投稿するのは怖い。
下手くそって罵られたり晒されたりするのかもしれないと思うとビクビクする。
それでも作品が自分の手を離れて、人のいるところへ旅立たせるには準備が必要で、その準備の段階で気がつくことは思っていたより多かった。
今までわたしのやっていたことは本番に出すものではなく、練習のための練習だったのかもしれない。
知らない人に怯えて何もしないより、下手くそな精一杯の自分を出して自分で考える。
これはただ何となく絵を描いていた時には分からなかった感覚だと思う。
勇気を出してみてよかった。
今は大好きになったゲーム、オリガミキングのイラストを投稿している。
イラストを描くのは楽しい。ドットやコピックだけではなく、色々な表現方法で創作していきたい。
☆☆☆
たまに、まっったく知らない人なのに絵の感想をくれる人。すごい良い人だろうなって分かる。聖人か、神です。ありがとうございます。幸あれ。